マイク・オースチン
ツアー最長飛距離515ヤードのギネス記録保持者です。
1974年全米シニア・オープンで515ヤードを飛ばし公式戦での最長飛距離としてギネスブックに記録されています。
驚くことにこの記録を打つ立てたときマイク・オースチンは64歳でした。
79歳で脳梗塞で倒れるまで300ヤードを遥かに超えるショットを維持していたそうです。
94歳でこの世を去るまでゴルフを教えていました。
400ヤード以上のショットも数え切れないほど放ち、力みがまったくない流れるようなスイングで知られていたそうです。
この時代は道具もパーシモンのヘッドに糸巻きボールです。
ドライバーの長さも43インチか43,5インチぐらいです。
今の道具のようにチタンのデカヘッド、長尺それにツーピース、3ピース、4ピースボールといった飛ばせる道具ではない時代にそれだけ飛ばしていたことに驚きです。
しかもシニアの64歳。
79歳まで300ヤード以上・・・!! 考えられません!
しかし事実です。
ボールを飛ばす秘密は道具、パワー、筋力ではない身体の使い方に秘訣がありそうです。
筋力、パワーで飛ばしていたのでは79歳まで300ヤード以上なんて飛ばせないでしょう。
マイク・オースチンは物理学、機械工学、生理学、精神医学、キンシオロジー(運動機能学)の学位を得ていました。
それらの知識をゴルフスイングに当てはめて考えていたそうです。
キネシオロジー(運動機能学)とは人の筋肉と骨の動きを研究する学問で、正しく使えば骨格の機能を最大限発揮させる。
いろいろなスポーツでもこのキネシオロジーが研究されトレーニングに用いられています。
マイク・オースチンの動画を見ると骨格がプリントされたウェアーでスイングしているのが出てきますが骨格に任せ、重力と遠心力を使うことが重要に思います。
この動画でクラブを紐で結び、左腕と繋げ、右手一本でバックスイングし、インパクトに向けてクラブを投げてボールを打っているシーンがあります。
私もレッスンでクラブを振るんではなく投げるように!とアドバイスしますがまさにこの動画の映像がそれを実現しています。
フィニッシュではクラブは両手から離れ、紐で繋がっているだけ。
力いっぱいクラブを握って腕に力を入れてスイングしている方はぜひ参考にして下さい。
そして515ヤード飛ばしたマイク・オースチンの力みのない流れるようなスイングから飛ばしのヒントを見つけましょう。
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